10代の前半はゲームミュージックしか聴いていなかった。その最初の1本目が『組曲ドラゴンクエスト』。当時のカセットテープをまだ持っている。
A面はファミコンオリジナルのピコピコしたPSG音源版で、B面には「本当はこうやりたかった」的な豪華シンセサイザーバージョンが収録されている。
そういえば、ファミコンソフトの『ドラゴンクエスト』は自分では持っておらず、当時近所に住んでいた大学生の兄ちゃんから借りて遊んだものだ。
ドラクエの曲で心を奪われたのは、エンディングテーマだった。プレイ中、一度しか聴くことができない壮大な曲である。これを何回も聴きたい!という思いから、親にカセットテープを買ってもらった。
父親のコンポを借りて、風呂上がりに毎晩聴いた。とくにB面シンセサイザーバージョンの「竜王」から「フィナーレ」の流れが最高に鳥肌もので、今でも脳内再生するだけでゾワゾワする。
それ以来、ゲームミュージックの虜になった。遊んだことのあるゲームはもちろん、遊んでもいないゲームの音楽まで買い集めるようになった。
まだコレクションは少し手元にあって、たぶん聴けるとは思うんだけど、カセットデッキを持っていないのだ〜。