イブラヒモってどんな紐?

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吉田美香さんによる棋士プロファイル

囲碁がわからなくても楽しく読める吉田美香さんの囲碁観戦記。今回はその観戦記に描かれる棋士のプロファイルを読みとってみた*1

 

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お孫さん?

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2021年9月21日(土) 日本経済新聞・朝刊

対局開始13分前に入室すると、孫がすでに座っていた。挨拶を交わすと、孫はペコリ。ニヤリ。「ニコッ」ではなく、ニヤリの印象を持つのは親近感からだ。

今の若手はそつなく優秀だが、冗談が通じてなくて後に冷や汗をかくことがしばしばある。その点、孫は安心して軽口が言える。

観戦記に目を通しはじめてしばらく、まごと読んでいた。吉田美香さんもわたしと同年代だし、お孫さんがいても不自然ではないからなぁ…と違和感がなかったのだが、孫 喆そん まこと(七段)のことだった。

吉田美香さんはニヤリの印象を「親近感」と読み取ったが、はたして孫 七段の本意はいかに。

気が利きすぎる

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2019年5月4日(土) 日本経済新聞・朝刊

最初から難解続きで頭がもうろうとしてきた頃、通訳できてた洪清泉四段の顔を見て、思わず「チョコ」と口に出た。言った相手が悪かった。いや的確すぎた。きびすを返して買い出しに行こうとするのを必死で止めたが、30分後に大量のおやつが届いた。

続いては、洪 清泉ほん せいせん(四段)。吉田美香さんが放った「チョコ」の一言で、大量のおやつを買いに走ったエピソードである。

まるで「茶」「風呂」「めし」だけでコントロールする昭和のお父さん。そして、単語だけですべてを察する昭和のお母さん。吉田美香さんと洪清泉四段との関係性が鮮明である。

気がかりなのは、洪 四段の役割が「通訳」だったこと。30分間も席をはずして影響はなかったのだろうか。ドキドキしてしまう。

昔はネクタイも結べなかったのに

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2021年9月16日(木) 日本経済新聞・朝刊

結城の若い頃はネクタイすら自分で満足に結べず、碁のこと以外は不器用だと思われていた。

結城 聡ゆうき さとし(九段)に向けられる眼差しはまるで母親のようだ。

ネクタイも結べなかった子が、みずから九段として活躍するばかりか、後輩の世話・育成にさえ余念がない。

「立派な棋士に育って…。」

吉田美香さんの感涙が行間から読みとれよう。それにしても、このエピソードには既視感がある。

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2019年6月17日(月) 日本経済新聞・朝刊

昔はネクタイも自分で結べなかった結城だが、今は八面六臂(はちめんろっぴ)の奮闘生活をこなす子煩悩パパだ。

やっぱりあった!「昔はネクタイも自分で結べない」は、もはや結城 九段の枕詞なのだ。

 

▼吉田美香さんにはバレている話

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*1:文中の段位はすべて執筆時点のもの