その日の朝刊を読んでいて目に留まったのは、衝撃のダジャレだった。
「多目的造林機 山もっとジョージ」
「山をもっと楽に切り拓きたい」という企業の願いと、あの演歌歌手の名が掛けられている。
パーティーグッズのように軽やかなネーミングだが、記事を読んでみると「山もっとジョージ」は真面目かつ高性能なマシンだった。
木を切り倒した後の整地作業に長けていて、たった1台で除草作業をやり、そして切り株をメキメキと粉砕する。
まさに、山の漢。ジョージ山もっと。
製造元は、福岡県うきは市の農機製造メーカー「筑水キャニコム」。ドローンで遠隔操作するタイプのジョージも開発中らしい。
もしかすると、Siriみたいに「Hey、ジョージ」で操作できるようになる可能性もある。
山間で「ジョージ!」という声が聞こえたら、それは「譲二」を呼んでいる声ではないかもしれないし、声の主が「黄色い帽子のおじさん」だったりすると話がちょっと変わってくる。気をつけたいところだ。
「山もっとジョージ」、人手不足が深刻な林業の救世主になれるか。続報に期待したい。