イブラヒモってどんな紐?

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なぜ長崎の鮮魚コーナーは水族館なのか


「気づき」はいつも遅れてやってくる。長崎に生まれて関東に発つまでの25年間、魚を好んで食べなかった。

実家の夕食に魚が出ようものなら、「魚だと?肉だ、肉を出せ。肉がなければハンバーグだ」といちいちケチをつけていたものである。

関東に移ってからは異様に魚が恋しくなった。当時、池袋のとある居酒屋で刺身の盛り合わせをオーダーして、《魚以外の何か》を食べている感覚に襲われた。食えたものではなかった。

以来、実家に帰省するときの最大の楽しみとなったのが鯵(アジ)の刺身だ。

「肉はいらん。魚を…鯵の刺身を用意しておいてくれ。」

実家に暮らしていたときとは正反対のことを告げる息子。しかも年に1度帰るか帰らないかの稀な機会に、特別な料理ではなく、地元的には平凡でありふれた食材をねだる。母も不思議がったものである。

現在、長崎にUターンして6年が経つ。

関東に住んでいた頃と比べて、魚を食べる機会が圧倒的に増えた。鮮度の良さは言うまでもないのだが、関東のスーパーでは見たことのない魚類が平然と棚に並ぶことが多い。

この魚は何だろう?この魚は美味しいのか?調べているうちに、長崎県の漁獲量は北海道に次ぐ国内第2位。そして魚種の豊富さは国内第1位ということを知った。
www.at-nagasaki.jp

そりゃあ、見たことのない魚がスーパーの鮮魚コーナーに並ぶはずである。そうと知ったわたしは、面白がって長崎市内のいろんなスーパーに足を運ぶようになった。

ある日はマグロがいた。

関東でも珍しくない魚だが、スーパーの冷蔵ケースに入ることは稀だろう。20万か、と呟かせるパワーがあった。

別の日にはカジキマグロがいた。

1尾40,000円。買いはしないが、安いんじゃないだろうか。

ちなみに連子鯛は長崎では日常的な魚。高くなることもなく、たいてい数百円で買える。

そしてまたある日はシイラ

シイラは異名がたくさんあって、こちらでは「カナヤマ」とも呼ばれる。とにかく美味なので、シイラが売り場にいたときは当たり!ソテーが最高。

最後にこれ。

なんじゃこりゃフィッシュの登場です。知る人ぞ知る高級魚、アカヤガラ

というように、長崎の鮮魚コーナーには水族館にいそうでいない魚が溢れている。毎日通いたい場所である。