妻の実家が東京にあるおかげで、年に1・2回は上京する機会がある。
東京といっても新宿・渋谷といった賑々しいエリアには近づかない。クルマを走らせて郊外に出かけることが多い。
目的地はかなり限定されている。家族の行動をトレースしてヒートマップ上に表示すると、埼玉県越谷市の1点が真っ赤に彩られることになるだろう。
それはどこか。イオンレイクタウンである。
イオンレイクタウンはその名のとおり「AEON」が営むショッピングモールのことだ*1。ただ、その辺りにあるAEONと思って迂闊に足を踏み入れると大変な目に遭う。
いつかTBSラジオ「うしろシティ 星のギガボディ」でも話題になったことがあった。金子氏は言った。
遭難する危険がある
十分な水と食料を確保し*2、どこでビバークするかを入念に計画しなくては、帰還が難しい。
何を言っているのかと訝る方々も多いことだろう。とにかく広大なのだ。
イオンレイクタウンはmori・kaze・outletの3エリアで構成されていて、moriの端からkazeの端まで徒歩で約1kmあるという*3。
mori・kazeのショッピングエリアはそれぞれ地上3階建。全て見て回ろうとすると歩行距離は単純計算で約6kmにも及ぶ*4。
(天の声)お嬢さん、そんな靴では無理だ。悪いことは言わないから、履きなれたスニーカーにしておきなさい。
誰だ、お前は。
さて、イオンレイクタウンはその広さに相まって飲食店も充実している。いつもどこで食事をすべきか迷うが、ランチタイムは行列になっているお店が多いし、息子と娘の好みが分かれることもあるので、たいていはフードコートのお世話になる。
フードコートも複数あるのだが、その日はmoriの3Fにした。
妻が耳慣れない店名を口にした。
妻「『にくざんまい』にすれば?」
俺「な、なんだって…?」
驚愕のあまり、わたしは厚い布団を勢いよくはねのけて目が覚めた。
なんだ…夢か…。
(天の声)いや、夢ではない。
イオンレイクタウンのことも、そして「肉ざんまい」のこともな!
誰だ!お前は!
(天の声)ふふふふふ……
肉!
ざん!
まい!
はい!
肉ざんまい!!
あの「すしざんまい」を展開する「つきじ喜代村」。その喜代村が営むステーキ専門店である。
その名も「肉ざんまい」。
冗談のようだが実在するお店だ。
さっそく平日限定ランチ「石焼きステーキ200g」を!
これで税込み1,200円は安い。
手軽にステーキが食べられるお店といえば、「いきなり!ステーキ」。日本の最西端・長崎県下でも版図を拡大しつつあり、これを書いている現時点では3店舗が稼働中*5。
では、肉ざんまいはどうか?
驚くべきことに日本中探してもこの1店舗のみ。イオンレイクタウン mori 3Fのフードコートにしか存在しないのである。
まさかの1店舗展開。
肉ざんまい…攻めている、いやある意味攻めてはいないのか…。
(天の声)レイクタウンにご来訪の際は、ぜひ!
お前は誰なんだ〜!